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さて、少しはパリダカのように過酷な「プロジェクト」というものの走り方がわかってきましたか?

え!?もっと具体的なことを教えてくれ?...

うーん、正直なところ、教えたい!!XPerにとって、XPのやり方を教えてくれと言われるのは、この上ない”喜び”なんですから。

でも、もう少しガマンして下さい。私もガマンしますから(^_^) (来週、11/19(金)までお待ち下さいm(_)m)

そのぐらい、今回の内容は、重要なことなんです。


ガタガタ道を走る心構え

そうなんです。この心構えというのが、過酷なタイムアタック※(プロジェクトというのは、タイムアタックそのものです)を乗り切るためには、とても重要なんですね。

つまり、「どうやって走るか?」よりも、「どんな思いで走るか?」の方が重要です。

※タイムアタック...コースを走りきる時間で順位を決めるレース。パリダカやF1の予選がこれです。同時に2台以上で走る訳ではないので、ある意味「自分との戦い」なのです。

XPでの”思い”は、以下の4つ+1つに集約されます。

  • コミュニケーション
  • シンプル
  • フィードバック
  • 勇気

それと

  • 回顧

では、これらについて、簡単に解説しましょう。


コミュニケーション

この世のほとんどの問題は、コミュニケーションの不足から起こります。

例えば、またパリダカですが、ナビゲーターがドライバーにちゃんとコースの情報や注意するポイントを伝えていなければ、ドライバーはまともにコースを走ることができません。ちゃんとポイントを伝えるからこそ、運転に集中できる訳です。

また、プロジェクトが暗礁に乗り上げるのも、やはりコミュニケーション不足がほとんどの原因です。ちょっとした一言、ちょっとした親切があれば、すんなり終わることを出し渋ったがためにデスマーチに入るプロジェクトは、後を絶ちません。

戦争が始まるのも、このコミュニケーション不足が大きいです。人は、言葉や態度といったコミュニケーションを使いこなすことで平和に生活できるのですが、コミュニケーションが不足すると、動物的な本能で行動せざるをえない状態になります。それは、闘争や攻撃といった形で表れます。酔っ払いのケンカなんかが、その顕著な例ですね。そもそも話し合えないんです(少し前に流行ったバカの壁でも同じようなことを言っていましたね)。

人って、コミュニケーションが通じない相手とは、一緒に生活できないものだと思いませんか?

だから、コミュニケーションをちゃんと取れることは、プロジェクトに限らず、人として健全に活動する上での絶対条件なのです。

ただ、コミュニケーションが「要するに話せばいいんでしょ」と解釈している方が多いのですが、全く違います。”事実”を持って話すことが大切です。”意見”をただ言えばいいってもんじゃぁないんですね。人前で感情的になる方、この点気をつけましょう。あなたの発言は、”意見”であって、”事実”じゃぁないことが多いですよ。そんな意見、幾ら聞いても、何の役にも立ちませんから...残念っ!(^_^)


シンプル

簡単なことを難しくする人は、はっきり言ってダメ人間です。進化の過程をもう1度やり直した方がいいでしょう。

難しいことを簡単にする人は、クリエイティブな人です。この世の中がここまで発展したのも、全ては物事をシンプルにしてきた歴史そのものなんです。

そのぐらい、シンプルなものというのは、後世まで残り続けるものなんですね。

反対に、複雑なものは、作った本人ですら、扱えなくなる危険性があります。

あなたも長く生きていくつもりなら、複雑な人生よりもシンプルな人生を選びませんか?

XPを選ぶ人生は、今後のソフトウェアビジネスを生き残る上でのシンプルさを保証するようなものです。より長生きできるでしょう。

また、シンプルは、コミュニケーションと組み合わせると、非常に効果が出ます。

誰でも、複雑な話よりも、簡単な話の方が、理解できるというものです。

複雑な話ばかりする人は、本当は「わかっていない、やっていない」人が多いというのが、私が生きてきた中で得た経験則ですね。

特にXPの世界は、ロクにXPをやったこともない人が、やたら知った顔で難しそうにXPを語ることが多い、不思議な世界です。やったら簡単だってわかるのに。XPは、あくまで開発プロセスであって、宗教じゃないんだからさぁ...

「いいものならやってみる」このシンプルさが重要です。


フィードバック

簡単に言えば、やったことに対して、チェックを入れたりすることです。

多くの人は、行動することに意味があると思っています。もちろん、行動すること自体はすごいことなんですよ。でも、それだけでは、ダメなんです。せっかくの行動が「もったいない」んです。

やったことに対して、チェックをすることで、初めてうまくいったかどうかがわかります。ダメならダメで改善する材料になります。つまり、フィードバックのない行動には、改善がないということなんです。やったらやりっぱなしってやつですね...今あなた、ドキッとしたでしょ?(^_^)

いつまで経っても、同じことや同じ場所でつまずく人は、基本的に行動自体に問題があるのではなく、フィードバックに問題があるんです。

フィードバックを元に改善することで、次はより確実によい結果を出すことができます。より速く次のための手を打つこともできます。

そして、フィードバックを支えるのが、コミュニケーションとシンプルです。

コミュニケーションがなければ、他の人からのフィードバックが期待できません。人は自分が思うほど、自分のことを知らないので、この他の人からのフィードバックをもらうのは、とても重要です。

フィードバックの対象となるものがシンプルでなければ、フィードバックをしづらいし、フィードバックを反映するのが難しくなります。

フィードバックは、あなたの行動をチェックして、危険を回避する、「保険」みたいなものなんです。


勇気

コミュニケーション、シンプル、フィードバックは、確かに重要です。

でも、ハッキリ言ってそれだけじゃぁダメなんです。

この勇気というものが、人生やプロジェクトを豊かにするためには、ひっじょーーーーーーーーっに重要です。

行動する勇気、一度作ったものを捨ててやり直す勇気、断られてももう1度チャレンジする勇気、くだらない仲間と決別する勇気、決断(決める、もしくは断る)する勇気、新しいことを始める勇気、よりよい方法に飛び込む勇気...

勇気は、別の言葉では、リーダーシップとか呼ばれます。

そう、人は、本当に勇気のある人(=リーダー)と一緒に働きたいものなんです。そういう人の元に有能な人が集まるんです。

たとえ、あなたがプロジェクトのリーダーでなかったとしても、絶対にリーダーでなければいけないことがあります。

それは、「あなた自身の人生」というプロジェクトのリーダーです。

あなたの仕事を良くするのも、周りとの人間関係を良くするのも、全てはこのリーダーシップ次第なんです。そして、リーダーとして決断を下す機会が多ければ多いほど、自分の思う通りの人生やプロジェクトを楽しむことができるんです。

もちろん、リーダーシップを発揮するときは、責任やリスクといったものも付きまといます。

でも、死ぬ間際になって後悔するのは、「やったこと」よりも「やらなかったこと」なんです。

後悔のない人生を送りたければ、責任やリスクを恐れず、勇気を持って、自分のイニシアティブを発揮できるリーダーとなりましょう。それが、豊かになる最短ルートです。


回顧

回顧...簡単に言えば、反省や内省のことです。

フィードバックも回顧も、どちらもやったことに対してのアクションです。 一見、似たような言葉ですが、少し扱いが違います。

フィードバックが、やったことに対してチェックを行ったり評価を行うのに対して、回顧は、やったことから何を得るかということなのです。

例を挙げれば、失敗に対して、「失敗したよ」と教えてくれるのがフィードバック、「失敗したけど、何がよくなかったんだろう?じゃぁ次はどうしようか?」と反省するのが回顧です。

人の歴史は、反省の歴史だと思います。

なんだかんだ言って、前例のないことなんて、ほんの数パーセントです。

ほとんどの出来事は、前例のあることばかり。

なのに、反省をしないのは、学ぶ気がない人の言い訳としか思えません。

また、自分の反省から学ぶことも重要ですが、他人の反省から学ぶことができる人は、真に賢い人です。

そのためにも、自分たちが体験したことをぜひ他の人と分かち合い、お互い次はよりよい結果が出せるように協力しましょう。


  • コミュニケーション
  • シンプル
  • フィードバック
  • 勇気
  • 回顧

この5つの”思い”がXPを支える屋台骨です。「XPの価値」とも呼ばれます。

これらは、プロジェクトの正しい方向、つまり方角を教えてくれます。

XPをやっている間、この価値に沿っているかをチェックして、道を外さないようにすれば、ゴールまで安全に走り続けられます。

次回からは、いよいよ具体的なXPのやり方についての説明が始まります。

11/19(金)をお楽しみに!


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