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XPを知る何年も前(今から7年ほど前でしょうか...)のことですが、ビジネス側であるお客さんが常に後ろにいる大規模プロジェクトに参加したことがあります。
で、この後ろというのが、比喩ではないんです...
本当に自分が座っている真後ろにいて、私が何をしているのかをじっと見ているんです(-_-u...
...というのも、そのプロジェクトは、リリース日を何ヶ月も過ぎていて、業を煮やしたお客さんが、私たちの会社に乗り込んできて、私たちがちゃんと働いているかを監視していたんですね...
今思うと、なんて恐ろしいプロジェクトだったんだろうなぁって思います。
私はそのプロジェクトにヘルプという形で参加していたため、そのプレッシャーは微々たるものでしたが、きっとプロジェクトの正式メンバーの方々は大変な思いをしていたんでしょうね。
そんな訳で、XPをやるよりも前は、私にとってお客さんと一緒に働くというのは、とても迷惑なこと(笑)という印象でした。
でも、それは遠い過去の話(^_^)
今回、ご紹介するオンサイト顧客は、このイメージと180度逆ですよ〜。
オンサイト顧客は、開発側のチームの一員としてビジネス側の人に来てもらい、同じフロアで一緒に働いてもらうというプラクティスです。
働くといっても、ビジネス側の人にプログラミングをしてもらう訳ではありません(^_^)
ビジネス側の人しかできないこと...それは、システムへの要求や仕様の決定。
こういったことについて、開発側がわからないことがあったとき、その場でリアルタイムにビジネス側の人にヒアリングできたら、理想的ですよね?
それを実現するのが、オンサイト顧客なのです。
このプラクティスによって、打ち合わせや電話やメールでのやりとりといった、時間のかかるコミュニケーションをしなくてもよくなります。
また、メールや電話でよくありがちな、意識のずれや認識の違いといった、直接会えばすぐに解決するような問題も発生することは、ほとんどなくなります。
とまぁ、いいことばかりのオンサイト顧客なのですが、現実的には、なかなか実践しずらいところがあります。
私が開発側として働いていたときのケースでは、運よく開発チーム全員がお客さんのところで働くことができたため、このプラクティスを実践できましたが、常にこのような感じでうまくいくとは限らないでしょう。
お客さんが私たちのところに来てくれるようにするのは、もっと難しいかも知れません。
これは、理論的な難しさではなく、単純に「今までそんなことはやったことない」的な、いわゆる習慣的な難しさでしょう。
お客さんが開発の会社に来るときと言えば、打ち合わせのときか、冒頭のようなケースだけでしょうから...
でも私は、ビジネス側として働いている関係で、開発側の人たちの会社に行って、一緒に仕事をしたことがあります。
そのときは本当に開発がはかどりました。
「何でこんな簡単なこと(=開発側の会社に行くだけ)、他のビジネス側の人はやらないんだろう?」という感じでしたね。
一緒にいるだけで、システムの開発スピードが格段に上がって、コミュニケーションがスムーズになるのに...
この素晴らしいプラクティスが、1日も早くソフトウェア開発の現場に根付いてくれることを願ってやみません。
オンサイト顧客は、開発側とビジネス側の協力があって、はじめて成り立つプラクティスです。
お互いのエゴを出すだけでは、決してこのプラクティスを実践することはできません。
オンサイト顧客を使わずに価値あるシステムを得るためには、どちらかに大きな負担がのしかかることでしょう。
あなたもオンサイト顧客を実践して、素早いコミュニケーションを手に入れ、価値あるシステムを最高速で得てみませんか!
次回3/18(金)は、このシリーズのラスト、「コーディング規約」です。お楽しみに!
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