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世の中、文章を書くのに苦労する人が多いようだ。 それも、内容以上に、ちゃんとした日本語になっているかどうか、 これで通じるのだろうか、そういう事で書けなくなってしまうことも多いようである。
良い文章を書くための本の類が多数出版されている。 それらを読むのも悪くはないかも知れないが、 もっと単純で、効果が高い方法を紹介しようと思う。
日本語というのは、本来、文字以前に、話す言葉として存在していて、 偶然漢字という文字体系が伝わって来て、それをあれこれいじくり回して、 平仮名、片仮名もできた訳である。
要するに、
日本語は声に出して話したり聞いたりする言語
なのである。極めて当たり前のことなのであるが、 何故か多くの人々が忘れてしまっているのである。 書き言葉があって、それから話し言葉ができたのではない。
声に出して読むということに関しては、 齋藤孝の『声に出して読みたい日本語』が非常に有名なようであるが、 実は読んだことがない。そのうち立ち読みでもしてこようかと思っている。
編集、出版、執筆などに不覚にも関わってしまった経験からいうと、 「声に出して読む」ということは、正常な日本語であるかどうかを判定するのに 非常に役立つ方法である。
読点(、)でちゃんと一時停止して息継ぎを行ない、
句点(。)で文章が終ったことを示すために、長めのポーズを取り休む。
という、句読点の存在意義である「息継ぎ」に基づいて読んでみよう。
こういう方法で読み難い場合は、句点や読点の位置に問題があったり、 文が長過ぎるのである。 こういう場合には、何等かの修正を加え、読める日本語にすべきである。 少くとも、普通に日本語を話せるならば、問題点の幾どは把握できる筈であり、 内容はともあれ、一定水準の読みやすさの日本語になる。
読むことは、句読点の位置だけでなく、変な日本語表現が存在すると、 読むのに困るので、さまざまな日本語上の問題が発見できるのである。
声を出して読める日本語を書くことが、良い分かりやすい日本語を書くことにつながる。
今回が、今までで一番役立ちそうなことを書いたが、どうだろう。
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